月華side
身体が平助の温もりに包まれる。
こんなに落ち着く場所があるなんて知らなかった。
平助は汚い私を綺麗だと言ってくれた。
私を守ろうとしてくれた。
なんで、
今、私は泣きたいと思うくらい幸せなんだろう…
この温もりの中にずっといたい、
「月華」
「何?」
赤くなってると平助の指が首筋を撫でた。
その瞬間ピクリと身体が震えた。
そしてどこかもどかしい感じ。
「ごめん」
謝った意味が解からず首をかしげると平助の顔が動くのが見えた
「平助?」
彼の名を呼ぶと生暖かい何かが首筋を撫でた。
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