部屋についたのはいいが沈黙で空気が重い…
何を話せばいいのかわからないし、
何処か私に向けるその背中からは怒りが感じられた。
でも、沈黙を破ったのは平助だった。
「まず、何処行ってた?」
その質問に答えていいのかわからない。
これは極秘任務。
土方さんに報告もせずにでてきてしまった。
報告する前にこれは言っていいものなのか?
「…俺には言えない?」
初めて聞くその弱々しい声にビクッと身体が震える。
でも、何を言えばいいのかわからない…
彼の背中に手を伸ばす…
けど、何故か見えない遠い距離を感じた。
その距離が怖くてさっきもまでの考えが嘘のように平助に抱きついて只、必死で平助に何かを言ったのを覚えている。
月華side*end


