赤い糸の約束







私の拒否に気付かない古高はその気持ち悪い手で私の肌を撫でた。



「この白い肌も、綺麗な声も、あんさんの全ては私のものや!」



狂ってる!!


近付いてくる顔から逃げるように顔を背ける。



古高はフッと笑うと赤い舌を耳に這わせた。



その瞬間意味解からない感覚が身体にはしった



「あぁぁッ!」



「へぇ~あんさんは耳が弱いんや」



そしてまた舌を首筋から耳へ這わせる



「やぁっ!…んんっ、あぁっ…やめっ」



「感じてるんやろ?嫌そうに見えェへんで?」



肩を撫でていた手が下へ下へと下がっていく。



その気持ち悪さと、初めて感じる恐怖に私は古高の腹へ足を蹴り上げた。



「うっ…」



うずくまる古高に逃げるように私は店から逃げた。