「さあ、一緒に行こう。2人で大切なものを取り返すんだ。」

声が、聞こえた気がした。
夢を、みていた気がした。

あたしは、寝ぼけていたからか、あまりよく聞き取れなかったし、なんのことだか、よくわからなかった。
でも・・・
なぜだろう。なんだか、懐かしい声のような気がする。
誰だろう、この声の持ち主は。
まぁ、いいや・・・。
あたしは温かい気持ちになったからか、またうとうとしていた。
そしてふとんにもぐり、また寝ようとしたそのとき・・・

「リオラっ!朝だよ-!!起きろ!」

いきなりふとんをもぎとられた。
あたしは急すぎて、なにが起きたか全く理解できなかった。
そして、たっぷり10秒・・・