話はさかのぼり・・・あたしがまだ中学1年生の頃のお話。
あたしは毎日先輩に目をつけられないようにと
先輩が近くを通ると隅の方でおどおどしながら過ごしていた。
先輩がこっちを見て何かをしゃべると
怖くて怖くて仕方がなかった。
クラスでも、中心てきな女子グループがいて
仲良しごっこをしていた。
あたしから見たら輪からはずされないように
毎日毎日みんな頑張っているようにしか見えなかった。
でも、あたしもその子たちにしゃべりかけられると
必死で輪に入れてもらおうと頑張っていた。
結局あたしは自分を出せずうまくしゃべれなくて
他の子と一緒に仲良しグループに入っていた。
女子ってほんとうに面倒だな、と感じた時だった。
他のクラスでも、仲のいい子をつくった。
その子もうわべだけってなんとなくわかっていた。
それにその子だって、3年の先輩のあの先輩がかっこいい
とか毎日先輩に近づくためにいろいろやってた。
当然それは3年の女子の先輩方のしゃくに触っていたようで
その子は女子の先輩にかなり目をつけられていた。
一緒にいると目をつけられるよって言われてわかっては
いたけど、その子から離れても仲のいい子はいない。
あたしはいつもいつも最適だと思う温度に逃げ込んで
中途半端なことばかりしていた。
自分でもくだらないと思っていた。
こんな自分が嫌になった。
学校にも行きたくないと思っていた。
でも、あたしにそこを抜け出す勇気なんてなくて
また、目をつけられている子と一緒にいるようになった。
話について行こうとして、無理やりかっこいいと思う先輩をつけて
「きゃ~かっこいい!」
なんて言ってみたり。