霞は教室で机に戻り、かなり落ち込んでいた。
(優輝は彩乃のこと……
彩乃は優輝のことやっぱり好きなのかな??
だいたい一緒に住んでいるし。
!!で、私なんで??優輝のこと気にしてるだろう。別に私に関係ないじゃん!!うん!!……きっと、たぶん。
これはなんって言うか……できのワルい弟を心配しているお姉さんって感じ。たぶん。)
と思いながら、先生のつまらない話しをBGMに考えていた。フッと優輝の席を見るとまだサボっているみたいだ。もちろん彩乃も。
(やっぱり一緒にいるのかな??)
と息を吐く。そういえば
(真は欠席だけど、何してだろう??てか、侫歌やサタンはどこに消えたの??)
霞がノートの隅っこに1から12まで書き込む。
世界を作っている十二神将があんなにも優輝いや、13を気にするなんって何があるの??

いつの間にかチャイムが鳴った。
もう授業がないので帰ろうとする。
一人歩いていると前に小さな子供が現れた。
「やぁ!!」
と声変わりがまだすんでいない高い声。霞が優しく笑って
「君誰かな??」
いきなり上空から霞桜が二人の間に飛んで来た。
「霞!!構えろ!!」
と叫ぶ。霞が構えて
「誰なの??」

「バカ!!」