カメラの前では笑顔でインタビューに答えていましたが、心の内は葛藤ばかりではないのかなと勝手に思って、そのような部分も盛り込みながら葉司のキャラクターを作っていきました。

そして、まことの大いに悩む珍道中の部分は、もし自分の親しい人が男の娘だと打ち明けてきたら……とそれを念頭に置いて作りました。

ですので、泣いたり怒ったりの感情や台詞は、私自身の気持ちだったりもします。

ああ、性格がばれてしまう……。


とにもかくにも、最後は絶対にハッピーエンドにしよう!、誰も悪者が出てこない物語にしよう!と考えて書いていったのが、この「オトコの娘。」の、こんな終わり方です。

長い物語の上にあとがきまで目を通して頂き、本当にありがとうございます。

別ブックにて(まだ公開の目途は立っておりませんが……)、サブキャラたちや、その後の葉司とまことのSSなども、ちょこちょこと書いていけたらいいな、と考えていたりもしていますので、そのときにはまた、お時間の許す限りおつき合い頂けましたら幸いです。

それでは、長々と書いてしまい恐縮ですが、また何か物語を書いた折りにはおつき合い頂けけますよう、精進いたします。


2013.10.4   rila。