「みな…『きゃー‼』」


“水瀬 佑”という言葉は、女子達の甲高い歓声でかき消されてしまった。


「え?なんて?」


「あっ、えっと…」


わたしはもう一度言おうとした。


その時…


「姫来さん」



と、凛とした声でまたまたかき消されてしまった。


「はい。なんですか?」


わたしはびくびくしながら話した。