淡い初恋

彼は一瞬、え?と言う顔をしたけど、私は、ね?と可愛く言うと彼は諦めたのかソファに腰掛けた。私は彼の隣に腰掛けると早速「宗次郎さんは、彼女さんっているんですか?」と宗次郎さんに質問した。急な質問だったためか「いや、まだ・・・。」と宗次郎さんが返答に口ごもると龍くんがすかさず「同じ大学院に通ってる志保さんが好きだろーが。」と応えた。「おい!」と宗次郎さんが慌てた素振りをみせたので「最近また会ってるだろ?早く告っちまえよ。」と発破をかけられてた。「そうなんですね~。」とつぶやくと、私はその志保さんのことが羨ましくなった。

こんな素敵な男性に好かれていて、しかも見たところ宗次郎さんは一途のようだし、本当に羨ましかった。龍くんだって一途だったら、私だってもっと素直に「応援します。」とか言ってあげられたのに。言葉が出てこないよ。