マー君(原作)

学校、いやこの世界では偽りの仮面がなければ、生きていけないと思っていた。

皆に合わせるため、本当の自分を仮面で隠す。

それはただの保身に過ぎない。

だが、仮面を外せば、仮面をつけた者にことごとく責められ、生きていけなくなる。

これがこの世界のルールだ。

嘘なくしては生あらずということだ。

けど、私は私は――。

「もう仮面をつけて生きていくなんて、無理。春香だけがあんな苦しい思いをするなんて、私は偽善者だよ」

「ぞうだね、偽善者だね」

突然後から声を掛けられた。

美代はふと後ろを振り向いた。

その途端吐き気に襲われた。

そこには血だらけの女子高生が立っていた

。血だらけの仮面を付けていた。

見るからに危なそうな上、手には血が滴る鎌を持っていた。

「だ、だれ?」

叫びたいのをこらえて、訪ねた。

すると、仮面の女は、ゆっくり仮面を外した。

その顔に美代は今度こそ叫びそうになった。

仮面の下は顔をえぐられ、肉が見えていた。

どうしたらあのようになるのだろうか。

美代が何か言う前に、仮面の女が言った。