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否定された……私の全てを――。
春香は携帯画面を穴が開くほど睨みつけた。
しかし、マー君の文字は消えない。
それどころか、更にマー君が返事を追加してきた。
マー君>君が未完成なのは、理性という物を捨てきれてないからだ。
それが、君を邪魔している。
本当の自分になりたい、偽りのない自分になりたいなら、その理性を捨てるべきだ。
そうすることで君は完全になる。
完全に――なる。
春香は知らず内に返事を返していた。
ハル>どうすれば、どうすれば、いいの?
どうしたら理性を捨てられるの?
マー君答えて。
マー君>いいよ、もちろん。
そのために僕は「ここ」にきた。
君を迎えに。
ハル>迎えに? どこよ?
どこにいるのよ。
まさか、そっちの世界?
そっちの世界とはゲームの世界の中だ。
気づけば、すぐ近くにマー君の赤い点が近づいていた。
すぐ目の前に――。
その直後信じられない返事が返ってきた。
マー君>そう、僕は今君の近くにいるよ。
すぐ近くに――。
否定された……私の全てを――。
春香は携帯画面を穴が開くほど睨みつけた。
しかし、マー君の文字は消えない。
それどころか、更にマー君が返事を追加してきた。
マー君>君が未完成なのは、理性という物を捨てきれてないからだ。
それが、君を邪魔している。
本当の自分になりたい、偽りのない自分になりたいなら、その理性を捨てるべきだ。
そうすることで君は完全になる。
完全に――なる。
春香は知らず内に返事を返していた。
ハル>どうすれば、どうすれば、いいの?
どうしたら理性を捨てられるの?
マー君答えて。
マー君>いいよ、もちろん。
そのために僕は「ここ」にきた。
君を迎えに。
ハル>迎えに? どこよ?
どこにいるのよ。
まさか、そっちの世界?
そっちの世界とはゲームの世界の中だ。
気づけば、すぐ近くにマー君の赤い点が近づいていた。
すぐ目の前に――。
その直後信じられない返事が返ってきた。
マー君>そう、僕は今君の近くにいるよ。
すぐ近くに――。


