マー君(原作)

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「おい!」

洋太はデスクの上に大の字になって仰向けになっている吉沢に声をかけた。その頃には外は静かになり、洋太の声だけが部屋に響いた。

「もう、いいんじゃあないか? 外に出ても」

「なら貴様一人で出ろ。あんな化け物の群れに突っ込む気はない。死にに行くものだ」

吉沢は口に火の消えた煙草を加えながら、ぶっきらぼうに言った。確かに吉沢の言う通り、死にに行くものかもしれない。だが--。

洋太は壁から離れ、吉沢に近づいた。

「それでも、結局ここが爆破されたら同じだ。なら--」

吉沢に歩み寄り、デスクに置かれている無機質な黒い塊に触れようとした。が--。

「やめておけ。貴様には使えん」

「なぜ?」

「こいつは--」

吉沢がようやく重い腰を上げた。ゆっくり立ち上がると、デスクに置かれていた銃を取り、安全装置を外した。

「俺が使うからだ。わかったらさっさと行くぞ、クソ野郎が」

ドアに向かう最中、横たわっている成幸に蹴りを入れる。それでも彼はぴくとも動かない。

「覚悟を決めろよ」

ドアの前に立ち、銃を構える。洋太は吉沢の後ろにつき、ドアが解除されるのを待った。