マー君(原作)

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「光也、先に入ったチームとは連絡取れる?」

暗い石作りの螺旋階段を急いで下りながら、雨は前を走る光也に聞いた。光也は素早く腰から無線を取り、チームに連絡をとる。

「潜入チーム、潜入チーム、応答しろ」

(ザザザァー)

「駄目ですねぇ。状況が混乱しているんでしょうねぇ」

そう言って無線をしまう。雨は嫌な胸騒ぎを覚えた。それで止まる訳にはいかなかった。

今なんとしてもこの惨劇を止めないと。

螺旋階段をしばらく下りると、ようやく地面についた。階段の下には鋼鉄のドアが立ち塞がっていた。ドアの上に赤いライトがついている。光也がドアを開けようとした時、後方から声がした。

「そいつは、暗証番号を打たんと開かないぞ」

「あなたは--」

雨は階段から下りてくるJCOの男を見上げた。さっき小屋を出ていったと思われたが、後をついてきたようだ。

「言い忘れていただけだ。暗証番号は3526だ。俺もついていく」

「なっ--」

「道案内が必要なはずだ。俺がオリジナルのマー君--この惨劇の根源に案内してやる。あとはお前ら次第だ」