<12>
「さあ皆、僕を、僕だけを見るんだ。もう少しで、皆を解放できる。この腐り切った世界から」
修二の母親は薄暗いリビングでぼうとテレビを見ていた。ソファーに座り、マー君の放送を見ていた。
「君達は、ただ『見ているだけ』でいいんだ。僕を見ているだけで。もうじき、それは始まる。もうじき--」
「マー君・・・・・・」
修二の母親は乱れた髪に、パジャマ姿と酷い姿だった。昼間なのにカーテンを締め切り、テレビの前から離れない。
「君達はこれで自由になれる。束縛から解放されるんだ。自分らしくなれる。もう我慢なんてしなくていい。
あと少しで皆、本当の自分を取り戻せるようになる」
「マー君、あなたは修ちゃんを--」
修二がいなくなって一週間。今だ警察からなんの報告もない。今はただ待つしかなかった。修二の帰りを。
今思えば、私は修二に強制しすぎたのかもしれない。修二の意見を聞かず、自分の考えだけ押し付けて--。
死ね死ね死ね死ねー!
あの夜聞いたあの言葉--あれが修二の本音だった。
修二は私を憎んでいた。だから、いなくなった。
「修ちゃん、ごめんね、本当にごめんね」
「今更? 何?」
「さあ皆、僕を、僕だけを見るんだ。もう少しで、皆を解放できる。この腐り切った世界から」
修二の母親は薄暗いリビングでぼうとテレビを見ていた。ソファーに座り、マー君の放送を見ていた。
「君達は、ただ『見ているだけ』でいいんだ。僕を見ているだけで。もうじき、それは始まる。もうじき--」
「マー君・・・・・・」
修二の母親は乱れた髪に、パジャマ姿と酷い姿だった。昼間なのにカーテンを締め切り、テレビの前から離れない。
「君達はこれで自由になれる。束縛から解放されるんだ。自分らしくなれる。もう我慢なんてしなくていい。
あと少しで皆、本当の自分を取り戻せるようになる」
「マー君、あなたは修ちゃんを--」
修二がいなくなって一週間。今だ警察からなんの報告もない。今はただ待つしかなかった。修二の帰りを。
今思えば、私は修二に強制しすぎたのかもしれない。修二の意見を聞かず、自分の考えだけ押し付けて--。
死ね死ね死ね死ねー!
あの夜聞いたあの言葉--あれが修二の本音だった。
修二は私を憎んでいた。だから、いなくなった。
「修ちゃん、ごめんね、本当にごめんね」
「今更? 何?」


