マー君(原作)

吉沢の言葉が本当なら、俺はマー君を知っていることになる。

そして、幼い頃--つまりこの学校にいた時だ。

俺と良一、マー君--。

少しずつ過去の記憶が蘇ってくる。

やっぱり、そうなのか。俺はずっと前からマー君を知っている。間宮を。

頭の中にかかった白い霧が徐々に晴れていく。

マー君、間宮はやはり、あの時の、俺と良一、そしてあいつ--。

あいつがマー君なのか? でも、あいつは……。

「時間切れだ」

吉沢がそう漏らした時、聞き慣れない音が聞こえてきた。音は吉沢の方からする。洋太は成幸から吉沢に視線を移した。

すると、吉沢が持っていた無線を口にあてていた。無線から聞き慣れない声が聞こえてくる。

「こちら爆撃機、こちら爆撃機--C-1577、もうすぐ目標に達する。そちらの責任者は?」

「俺だ。吉沢と呼べ」

「了解。吉沢、そちらの状況は?」

吉沢はぶっきらぼうに答えた。

「最悪だ」