マー君(原作)

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私達の存在意義。それは--。

「リーダー、まだですかねぇ。いつになったらその時は来るんですかねぇ」

光也が仮面を外し、道田小学校の方を見上げる。車内ではまだ膠着状態が続いていた。

「まだよ、まだその時じゃあない」

雨は若干不安を感じつつも計画を変更しなかった。校門にたかる記者達を見つめながら、自分に言い聞かせるように繰り返した。

「運命の時はまだよ。いずれわかる。その時が来れば」

そう、これは決まったことなのだ。私達がマー君と戦うと決めた時から、定められた運命なのだ。

例え、それにより犠牲が出るとしても--。

マー君は巨大な敵。

一筋縄ではいかない。

一つのミスが命取りになる。だから--。

「だから、待つの。これから起こることは運命により決まっている。私達はただその運命に抗うしかない」

「・・・・・・運命ですか。なるほどねぇ」

光也は渋々納得したようだ。ぼんやりと空を見上げている。

と、突然それはやってきた。運転席に座る金髪の大学生に異変が起きた。連絡手段として持っていた無線機から声がしたのだ。それは学校裏で待機しているチームからだった。