マー君(原作)

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マー君が桂子の考えを読んだかのように、言った。

「そう、僕はこの腐りきった世界を浄化するため現れた。僕がデリートした人間がそうだ。

自分のことで頭が一杯になった、クレイジーな人間。

そういう奴等はいつか他人を殺したいという願望を持つ。周りが見えないからね。自分が好きで好きでたまらないんだよ、そういう奴等は。

だから自分以外の人間はどうなってもいい。例え死んでも。この世はそんな人間で溢れかえろうとしている。

そんな世界いつまで続くかな、クククク。そうならない前に、僕を認め、ネットの世界に身を委ねた方が楽じゃあないかな?

ネットの世界は僕が支配している。だから、僕が全てプログラムできる。君たち不完全な人間が殺しあわないようにプログラムをインプットできるわけさ。

まさに平和じゃあないか?

花は美しい花を咲かせるプログラムがインプットされ、それ以外のことはしない。君らもそうなれば、こんな苦しまずに済むんだよ。わかるかな?」

いかれている。

このマー君の理想の社会とは全ての人間を白紙にし、始めから必要最低限のプログラムだけを挿入していく。そこにできるのがマー君の理想とする人間。

ロボットのように動く人間。