マー君(原作)

しかし、テープでは止めるなと言われているため、桂子は悩んだ末、そのままテープを流した。

他の教師達もどうすることもできず、膠着状態となってしまう。

「恐らく、利口な君はこれを録音した者がここにいると思っているだろう。

それは正解だ。だから、止めることはできない。

君が見ている人の中に、僕はいる」

衝撃的な発言だった。

たかが録音したテープでここまで命令し押さえることができるのは、この現場に犯人がいなければできないことであるが、それが本当となると……。

桂子は目の前に見える何十人もの生徒、教師、全てが疑えた。この中にマー君がいる。そして、このテープを聞いている。

私を監視しながら……。