「そいつはまだレベルJだな。顔がある。だが--」
悔しそうに歯を食いしばる。
「見抜けなかった。我々は感染者かそうでないかを見分けるため、その対象を長時間観察する。
貴様もここで味わっただろう。
あれは貴様が感染者かそうでないかを見極めていたのだ」
「見極める?」
洋太はこの部屋に初めて連れてこられた時のことを思い出した。確かにこの部屋に意味もなく何時間も監禁されていた。あれが――。
「だが、そこに転がっている男」
吉沢が顎で成幸を指す。
「そいつは見極められなかった。人間嘘をついている場合、じっと見つめられていると何かしら変化がある。
感染者も同じだ。奴らも独特の癖がある。だがどういう訳か、そいつは監査をスルーした。つまり――」
そこまで言うと、ゆっくり立ち上がった。
「お、おい」
洋太が立ち上がる吉沢を止めようとしたが、彼は聞かなかった。
「つまり、成幸は監査されなかった。監査役、つまり成幸をここに連行してきたJCOの奴も感染者だ。
恐らく感染したばかりだ」
「でも、だったらなんであのマー君はそのJCOの奴を使わなかった? この成幸みたいに感染者のネット回線を移動できるのに――」
「そいつは、恐らく通路を確保するためだ。もう一人の感染者はオリジナルのマー君の方に向かってる。だとしたら――」
悔しそうに歯を食いしばる。
「見抜けなかった。我々は感染者かそうでないかを見分けるため、その対象を長時間観察する。
貴様もここで味わっただろう。
あれは貴様が感染者かそうでないかを見極めていたのだ」
「見極める?」
洋太はこの部屋に初めて連れてこられた時のことを思い出した。確かにこの部屋に意味もなく何時間も監禁されていた。あれが――。
「だが、そこに転がっている男」
吉沢が顎で成幸を指す。
「そいつは見極められなかった。人間嘘をついている場合、じっと見つめられていると何かしら変化がある。
感染者も同じだ。奴らも独特の癖がある。だがどういう訳か、そいつは監査をスルーした。つまり――」
そこまで言うと、ゆっくり立ち上がった。
「お、おい」
洋太が立ち上がる吉沢を止めようとしたが、彼は聞かなかった。
「つまり、成幸は監査されなかった。監査役、つまり成幸をここに連行してきたJCOの奴も感染者だ。
恐らく感染したばかりだ」
「でも、だったらなんであのマー君はそのJCOの奴を使わなかった? この成幸みたいに感染者のネット回線を移動できるのに――」
「そいつは、恐らく通路を確保するためだ。もう一人の感染者はオリジナルのマー君の方に向かってる。だとしたら――」


