マー君(原作)

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雨達は凪を連れ、○○小学校の近くまできていた。乗っているワゴン車を学校の正門から少し離れた所に待機させ、車内でこれからの作戦を確認していた。

「リーダー、いつまでこの膠着常態を続けるですかねぇ。私としてはすぐにでも突入すべきだと思います」

「根拠は?」

雨は助手席に座る光也に聞いた。彼は黒い仮面を校門の前にたかる記者達に向けている。

「・・・・・・先程私達の存在、黒の仮面の存在を公表しました。だから、今しかないと思うんですがねぇ。

今黒の仮面は波に乗ってます。この勢いを殺さず、生かせばきっと作戦成功率もあがります」

「成功率ね~。でも今は駄目よ」

雨は隣に座る凪を見つめる。彼は疲れてしまったのかいつの間にか雨に寄り添い眠っていた。

雨はその小さな頭を隠す帽子をとり、黒い艶のいい髪を頭を撫でた。

「その時が来るまで待つのよ。私達はこの子から習った。勝ちが全てじゃあない。結果が全てじゃあない。全ては運命が決めること。

私達はその運命に抗うしかないのだから」

凪の頭を撫でながら、凪の帽子を自分の頭に被せた。深々と。