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「僕は~誰にも、愛されない。だ~けど、僕は平気。マー君は、人間じゃ~ないから♪」
マー君が声高く歌う。血のついた鎌の刃を壁にあて。ギギギィという耳障りな音に合わせるように歌う。
「僕は、人間じゃ~ない。僕はマー君。ネット上の殺人鬼。みーんなが怖がる、殺人鬼、殺人鬼、殺人鬼、ネット上の殺・人・鬼♪」
白い壁に赤い線が伸びる。マー君は通路の奥にある赤い扉に向かっている。その様子を洋太は見ているしかなかった。マー君に攻撃され、通路の壁に頭を強く打ち、動けなかった。傍らには血を流して倒れている吉沢がいる。
「や、やめ、ろ。そっちは」
洋太は霞む目でマー君を追う。マー君の向かう先には赤い扉――モルグがある。もしモルグにいるマー君信者が解放されたら――。
「お願い、だ。たの、むから――」
マー君に手を伸ばし懇願する。だが、マー君は歌うだけで、止まらない。
「やめ、ろ。やめて、くれ。やめ――」
次の瞬間通路に銃声が鳴り響いた。俯せになって倒れていた吉沢が上体を起こしていた。その手には硝煙を放つ銃が握られていた。的は歌を歌うマー君だ。
甲高い銃声に、通路は静まり返った。マー君が歌うのを止め、立ち止まっている。確かに弾は当たったはずなのに、ぴくりともしない。
「僕は~誰にも、愛されない。だ~けど、僕は平気。マー君は、人間じゃ~ないから♪」
マー君が声高く歌う。血のついた鎌の刃を壁にあて。ギギギィという耳障りな音に合わせるように歌う。
「僕は、人間じゃ~ない。僕はマー君。ネット上の殺人鬼。みーんなが怖がる、殺人鬼、殺人鬼、殺人鬼、ネット上の殺・人・鬼♪」
白い壁に赤い線が伸びる。マー君は通路の奥にある赤い扉に向かっている。その様子を洋太は見ているしかなかった。マー君に攻撃され、通路の壁に頭を強く打ち、動けなかった。傍らには血を流して倒れている吉沢がいる。
「や、やめ、ろ。そっちは」
洋太は霞む目でマー君を追う。マー君の向かう先には赤い扉――モルグがある。もしモルグにいるマー君信者が解放されたら――。
「お願い、だ。たの、むから――」
マー君に手を伸ばし懇願する。だが、マー君は歌うだけで、止まらない。
「やめ、ろ。やめて、くれ。やめ――」
次の瞬間通路に銃声が鳴り響いた。俯せになって倒れていた吉沢が上体を起こしていた。その手には硝煙を放つ銃が握られていた。的は歌を歌うマー君だ。
甲高い銃声に、通路は静まり返った。マー君が歌うのを止め、立ち止まっている。確かに弾は当たったはずなのに、ぴくりともしない。


