マー君(原作)

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「間宮一樹という方をご存知ですか?」

ジョーンと一緒にオリジナルのマー君がいる部屋に来ていた洋太は、首を横に振った。だが、それは知らないという意味ではなく、言いたくないという表現だった。

間宮一樹……。

俺はその名前を知っている。だが、あいつでないことは確かだ。何故ならあいつは、あいつは……。俺が――。

「そうですか・・・・・・」

ジョーンは残念そうに顔をしかめながら、広い空間の真ん中にあるカプセルに向かった。

さっきの研究室にあったカプセルに似ていたが、オレンジ色の液体の中には、人間が入っていた。

洋太と同じぐらいの歳のすらりとした男性が。

頭にヘルメットのような物を被り、そのヘルメットの先からカプセルの天井まで太いコードが伸びている。

カプセルの周りには見たこともないような機械が並び、太いチューブ何本もが床に根を張り、正面天井には巨大なモニターが設置され、下にはパネルがある。

ジョーンと同じように白衣を着た研究員達が各々の作業に取り込んでいる。

ジョーンはカプセルを見上げながら、説明に入った。彼の後ろには洋太、隣にブタ太がいる。

吉沢はさっき急用があると言っていなくなった。