マー君(原作)

「なんで! 私が何をしたって言うの! 私はただ−−」

「ただ何?」

修二は笑うのを止め、低い声で言う。

「君さ、ウザイよ。修二って奴は君のことを嫌っていたよ。憎いほど、殺したいほど。君は自分の価値観を息子に押し付け満足だろうが、修二は違うよ。修二はいつも−−」

鎌を一気に振り下ろし、叫び捲くる。そして何度も鎌を抜いては振り落とした。

「死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! って−−」

机から鎌を抜き、優しく言う。

「君を憎んでたんだよ。幸せだね、息子にこんなに思われるなんて。でもね〜」

今度は確実に仕留めるために鎌を振りかざす。高々と。

「やっぱり、君死ぬべきだよ。修二のためにも。修二はそれを強く望んでいるんだ。だから−−」

一気に鎌が振り落とされる。母親の頭を目掛けて。

「死ねええええええええ!」

「修二!」

母親は頭を抱え目をつぶった。そして覚悟した。

死ぬ覚悟を−−。