マー君(原作)

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修二はベッドの上で正座しながら、携帯電話と睨み合っていた。もう外が暗くなってきて、部屋も薄く暗い。それでも修二は明かりも付けずにひたすら携帯を睨んでいた。

「僕は、僕は−−」

携帯の画面には背景が黒く中央に赤い文字が点滅するページが写っている。その文字は「マー君信者登録」と書かれている。

修二はミカの制しを遮り、マー君信者に登録しようとしていた。だが、なかなか決定ボタンを押すことができなかった。ミカの言葉が何度も指を止めさせる。

マー君信者にならないで。

私は望んでこの世界に来た。

私と同じにならないで。

後をついてこないで。

「くっそ! どうすればいいんだ! 僕は、僕は−−」

修二はわからなかった。自分が本当にマー君信者になりたいのか。初めはただ珍しいアバターが欲しかっただけだが、今となってはそんなものどうでもよかった。

ミカの言うことが本当なら、このボタンを押した瞬間、僕はマー君信者になる。僕の意識はネットの世界に行く。そしてこの体は−−。

修二は携帯の画面に反射する自分の顔を確認した。画面は節電モードに設定しているため、いつの間にか黒い画面になっていた。