マー君(原作)

「いいよ、無理しなくても。人って知らない方がいいことだってある。私もあなたもお互い知られたくないことがある。だから、このままでいいんだ。どこか繋がっているだけでいいんだ。その方がお互い傷つかない。後悔しない」

傷つかない−−。

後悔しない−−。

確かに−−そうだ。僕は感情的になりすぎていた。ただのSNSで、何を熱くなっている。

所詮人間自分が1番だ。

親もいつもそう言う。

他人は交わることを恐れる。

何も知らないから。

知っているフリは何も知らないのと同じ。他人は他人のまま。繋がっていたいと思っても、繋がらない。理解していないから。

SNSなんてそんなものなのかもしれない。ただ他人と繋がっていたいだけで、何も理解しない。

繋がっていたいだけなんだ。

淋しさを紛らわせるために。

僕は欲に埋もれ、目の前が見えなくなっていた。ミカだけがこの世の全てだと思っていた。

が、それは思い込みだった。

勘違いだった。