マー君(原作)

ただ、レベルMに至る経緯で変異ではなく進化する感染者もいると聞きますが、実物はまだ見てません。

ここまでの話、わかりましたか?」

これで、ああそうだと納得しろという方が無理だ。

洋太は混乱する中、こっちを見ているジョーンを見返した。反応を伺っているようだが、これにはなんとも言えない。

これじゃあマー君は無限に増えていく。ネット上の殺人鬼が。

「どうやら理解に苦しんでいるようですね。まあ無理もありませんが」

そう言いながら、ジョーンはちらっと黙っている吉沢を見た。それから説明を補足した。

「あなたは上田良一という方と親しいと聞きましたが?」

上田良一?

洋太は急に大事なことを思い出した気がした。

「親しい? 何のジョーダンだ。それになんで上田が出て来る? この話に何の関係が−−」

「あるんですよ」

ジョーンはカプセルから離れ、洋太の前に立ち止まった。その顔は笑っていなかった。

青い瞳が洋太を逃がさないようにぎらつく。