マー君(原作)

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「これがMウィルスの最終段階レベルMです」

ジョーンが立ち止まった先には黒い物体が入ったカプセルがあった。その黒い物体はよく見ると、両手、両足が長く伸びていた。

変化はレベルLの色が黒くなっただけのものだったが、全身黒く染まったそれは悍ましい生き物だった。

きっと説明なしにこれと出会ったらエイリアンと間違えるかもしれない。

いやエイリアンで正しいのかもしれない。この黒い手足の長い生き物を人間と呼べという方が無理がある。
ジョーンは業務的にレベルMの説明をしていく。

「このレベルMはマー君の姿と予想されており、この段階になることで初めてネット上を移動し、ネットがある所ならどこにでも移動できるようになります」

「ネット上を? この化け物が?」

「ええ、既に実証済みです。先ほども言いましたが、このレベルMがマー君の本来の姿であり、そのマー君はネット上をさ迷う殺人鬼です。

しかし、レベルMの感染者とマー君は別物。レベルMはただのマー君のコピー。

純マー君、宿主が本体だと、そう考えてほしい。