マー君(原作)

洋太はジョーンが見ているカプセルを見た。そこには顔がえぐれた青年の姿があった。

「このカプセルにいるのが−−」

ジョーンが顔がない青年を見上げながら、言う。

「次の段階レベルKです。データによりますと、レベルJからレベルKに変わる時、異常な程パワー、スピードと身体能力の上昇が見られ、レベルKになるとその状態が安定します。

並の人間とは比べ物にならないほど、身体能力が上がっていますので。そして−−」

隣のカプセルに移動しながら、説明を続ける。

レベルKの隣のカプセルには手足が異常に伸びた、大量の目で顔を覆いつくされた生き物が入っていた。

もはや人の原形を留めていない。

「これが、次の段階レベルLです。

ここまでくると、感染者の意識は完全に消え、マー君に支配されます。まあ個人差はありますが。

早ければ、レベルKの状態で完全に意識が消えるケースもありますが」

ジョーンが見上げるレベルLの感染者は見るに耐えない。

あまりにも惨い。

筋肉が裂け、顔は目で覆いつくされている。体中を緑色のできものが覆っている。

おそらく女性だろうが、もはや長い髪でしか判断できない。