マー君(原作)

待てよ。

修二はマー君がミカにコメントしていたのを思いだした。

「まさか、ミカもマー君信者に登録したのか?」

あのコメント。

仲間にする−−。

じゃあ、ミカはもう取引完了しているのか? じゃあミカもその内、マー君のように−−。

「ま、まさか−−」

慌てて携帯のバックボタンを押してミカのマイページに戻る。

一瞬マー君のようなマイページになっていると思った。

が、ミカのマイページは変わっていなかった。白い背景のままだ。でも、でも−−。

「ミカのアバターが」

変わっていた。

ミカのアバターはさっき見た時とは違い、マー君のように白い仮面で顔を隠し、マイページを歩き回っていた。修二は目の前が真っ白になる気がした。

先を越された。

さっきまでの夢は消え去り、ミカのアバターだけが視界を遮る。

「まさか、こんな。先に僕が手に入れるはずだったのに。これじゃあ人気者どころか、ミカに−−」

ぼうとミカのアバターを見ていると、急にミカが動きを止めた。そしてあろうことか、こっちを見て話しだしたのだ。

「私を呼んだ? マサル君」

修二は携帯を持つ手が微かに震えている気がした。