マー君(原作)

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「マー君か・・・・・・こいつのアバターさえあれば、僕はMIMOで注目の的だ」

修二は含み笑いしながら、マー君のマイページを眺めた。もし、マー君のようになれたら、皆僕に憧れ、讃えるだろう。

誰にも馬鹿にされず、皆僕のようなアバターを欲するだろう。

「マー君のアバターさえ手に入れば、僕は人気者だ。こいつさえあれば−−」

改めてマイページを見ると、これは取引する所なのかもしれない。

マー君信者というものになれば、マー君のように歩き回るアバターやマイページを貰えるのかもしれない。

だから、こんなに名前が−−。

「って名前ありすぎだろ、これ」

マー君信者登録の名簿はページのずっと下まで続いていた。携帯の下ボタンを押しっぱなしにしてみても、名前は途絶えない。

おそらく百人以上の名前はあるだろう。

やはりこのマー君信者に登録すると、歩き回るアバターやマイページが貰えるようだ。

だから、皆マー君信者に登録しているんだ。

「くそ! くそっ! このページを見ているのは僕だけじゃあないんだ。皆歩き回るアバター欲しくて、こんな、くそ! もっと早く見つけていれば」