親に認められたい。

親に見放されたくない。

そんな一心で今年名門○○高校へ入学することができた。

そしていつしか修二は親の言う通りにしか生きれない、ロボットになっていた。

そのためか、エリート青年を強調するかのような格好が板についていた。

坊主頭に黒縁メガネ−−。服装も親が買ってきたもので固められ、個性がない。

本当はこんなダサい姿は嫌だが、親の言うことは絶対。

逆らうことはできない。

だから、修二はマサルという自分が本当に望む姿を作ったのだ。

金髪に小麦色に染まった肌、カジュアル系を思わせる服装−−。

マサルはまさに修二が望む人間そのものなのだ。