噂では抜け出したのではとの見解もあったが、あんな状態で病院を抜け出せるはずがない。
良一は自室から飛び降り、足を複雑骨折しているのだから。
「くそっ! なんで良一が」
怒声を吐き出していると、助手席に置いてある携帯電話が鳴った。
ちょうどタイミングよく赤信号にひかかり、車を止め007のテーマソングが鳴り続ける携帯電話を引っつかみ、電話に出た。
「もしもし!」
つい声が高くなる。電話は怪奇出版に待機している編集長の三上からだった。
三上にはさっきマー君の生存者である上田良一の行方がわからなくなったと伝えており、何かわかったら連絡をくれるように言っていた。その三上から電話が来たため、洋太は一気にまくし立てた。
「三上さん! 何かわかったんですか?」
『いや、上田良一のことじゃあない。さっきウチの近くで、ちょっとな−−』
「何か、あったんですか? そっちで」
電話越しで三上が言うのを躊躇っているのがわかった。
それでも、しばらくすると重い口調で話しだした。
良一は自室から飛び降り、足を複雑骨折しているのだから。
「くそっ! なんで良一が」
怒声を吐き出していると、助手席に置いてある携帯電話が鳴った。
ちょうどタイミングよく赤信号にひかかり、車を止め007のテーマソングが鳴り続ける携帯電話を引っつかみ、電話に出た。
「もしもし!」
つい声が高くなる。電話は怪奇出版に待機している編集長の三上からだった。
三上にはさっきマー君の生存者である上田良一の行方がわからなくなったと伝えており、何かわかったら連絡をくれるように言っていた。その三上から電話が来たため、洋太は一気にまくし立てた。
「三上さん! 何かわかったんですか?」
『いや、上田良一のことじゃあない。さっきウチの近くで、ちょっとな−−』
「何か、あったんですか? そっちで」
電話越しで三上が言うのを躊躇っているのがわかった。
それでも、しばらくすると重い口調で話しだした。


