「不思議そうな顔だね。実は、この時計いくつもあるんだ。
私がXに渡した時計は実は他の人も持ってるんだ。ゲームが始まる前に、ゲーム参加者の何人かに同じ『時刻が遅れた』時計を渡してたんだ。
それが鍵だったんだけど、君以外誰もわかーんなかったみたいだね」
「時刻が遅れた……やっぱりこの時計は遅れてたんだな?」
「ええ、二十分ぐらいね。そうすることにより、参加者に誤解を与え、それが、時に裏切りにもなる。
もしだよ、その中に本当の時刻を標した時計が混じってたら、参加者は疑う。その疑いが裏切りにもなりえる。
だから、こうしたの。それにこの時計にはもう一つ意味があるの。もちろんそれも知ってるよね?」
KPSが腰を下げ、顔を覗きこんできた。
水ですっかり化粧が落ちていて、素顔が見えた。
素顔でも十分可愛かったが、桐原はその顔を睨んだまま離さなかった。
私がXに渡した時計は実は他の人も持ってるんだ。ゲームが始まる前に、ゲーム参加者の何人かに同じ『時刻が遅れた』時計を渡してたんだ。
それが鍵だったんだけど、君以外誰もわかーんなかったみたいだね」
「時刻が遅れた……やっぱりこの時計は遅れてたんだな?」
「ええ、二十分ぐらいね。そうすることにより、参加者に誤解を与え、それが、時に裏切りにもなる。
もしだよ、その中に本当の時刻を標した時計が混じってたら、参加者は疑う。その疑いが裏切りにもなりえる。
だから、こうしたの。それにこの時計にはもう一つ意味があるの。もちろんそれも知ってるよね?」
KPSが腰を下げ、顔を覗きこんできた。
水ですっかり化粧が落ちていて、素顔が見えた。
素顔でも十分可愛かったが、桐原はその顔を睨んだまま離さなかった。


