マー君(原作)

それより、こいつはやっぱり。

桐原は力を振り絞り口を開いた。

小さな声だが、なんとか喋れた。

「お前がなんで……KPSなんで、お前がキラーなんだ?」

「おやおや、バレちゃった?」

クスクス笑いながら、KPSは仮面を外し、顔を見せた。

その顔は桐原がこのゲームで始めて出会った女性の顔をしていた。

しかし、今その顔は蔓延の笑みで満たされ、口は大きく横に広がっていた。

「なんで、私ってわかったーの?こう見ても気づかれないように色々と工夫してたんだけどなあ。まあ声でわかるか」

桐原は目を細め、KPSを睨んだ。

「違う、俺はXがキラーだと思っていた。Xが渡した時計でそう思った」

「ああ、この時計ね」

KPSがどこからと金メッキの腕時計を取り出し、桐原の顔の前にぶら下げた。

それはXから貰ったものと同じだった。

しかし、その時計は今桐原の手に握られている。

だとしたら、あれは……。

桐原が困惑していると、KPSが可笑しそうに口に手の甲を当てて笑った。

よほど桐原の顔が間抜けに見えたのだろう。