マー君(原作)

桐原は達也の背中をじっと睨み、ちらっとXを見た。

彼は申し訳ないというように頭を下げた。

この場はなんとか、収まった。

しかし、いつまた達也が疑いの目を向けてくるかわからない。

桐原は両手に拳を作りながら、今来た参加者にへらへらと偽笑いする達也を睨んだ。

その視線を感じてか、彼もちらっと睨み返してきた。

この時から、桐原は達也と対立することになった。

しかし、これが後に思わぬ事態を招くとは気づきもしなかった。

ただ床に広がる水が時折音を立て、揺れていた。