マー君(原作)

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「さぁ、誰なんだ、グループを組もうなんて言った奴は!

そいつがわかるまで、俺はあんたらを信用もしないし、何も教える気はない。いるんだろ、この中にキラーが!」

達也に迫ばれ、桐原はX、KPSを見やった。

二人は困惑した表情だ。

グループを、皆を集めようと言い出したのは、Xだ。

だとしたら、Xがキラーになるが……。

桐原は何故か冷や汗をかいていた。

もう既に太ももまで水位が上がってきている。

ここで、また一人になったら、かなり危険だ。

だが、それにはXを切り捨てなければならない。

けど……Xがキラーなんて、彼はそんな人じゃあ、でも――。

「さあ! 誰なんだ! いい加減言ったらどうだ?」

桐原は一瞬Xを売ろうとしたが、達也のその一言で言う気を失った。

あまりにも達也の態度がでかく、そのせいか認めたくなかった。

仲間に裏切り者がいると。

だから、あえて口を開いた。

「だったら、聞きますが」

「ああん?」

桐原が挑みかかるように言うと、達也が不機嫌な顔をこっちに向けてきた。