マー君(原作)

すると、達也は急ににやりと笑った。

「そんなの決まってるだろうが、あんたらの中にキラーがいるかもしれないと、思ってるからだ。

さあ、今まで俺達は俺達の情報をあんたらに教えてきた。今度はあんたらが情報を教える番だ。

取引に応じるなら、俺も清美もあんたらと行動を共にするさ。俺達だって馬鹿じゃあない、ただ情報を流しているだけだと思うなよ」

「けど、私達から、何を聞きたいの? 何を教えれば、信用してもらえるのさ」

ずっと黙っていたKPSが泣きそうになりながら訴えた。

すると、桐原が予想していた答えが達也から返ってきた。

「そんなの簡単さ。俺が知りたいのは、俺達が出会う前に、誰がグループを組もうと言い出したんだ。誰が、皆で行動するように仕向けたんだ。

俺の推測じゃあ、そいつがキラーだ。

だから、そいつには、ここで別れてもらう。それが条件だ。さあ、答えを聞かせてもらおうか」

桐原はちらっと俯いているXを見た。

まさか、達也がこんな人間だったとは、始めは優しそうで、頼もしく思えたが、あれも全て演技だったのか? 

だとしたら、俺は大変なミスをしたことになる。

俺は人を信じすぎていたのだ。