マー君(原作)

「それは、どういう――」

Xが聞くと、達也が即答した。

「考えてみろ、今までかなりこの空間をさまよってきた。が、やっと出会ったのが、あんたら三人だ。

おそらくまだまだ参加者はいるだろうな。

もうゲームが始まってからかなり経つのに、まだ参加者全員に会えていない。そりゃあ、この暗闇でこの広さだ。簡単に見つかる訳がない。

だとしたら、キラーは参加者全員を見つけるのはかなり厳しい。それよりなら、参加者に紛れ、皆を集めた方が都合がいいって言ってるんだ。

そして後は、皆の情報の中にキラーが偽りの情報を混ぜ、混乱させ、後は時間切れになるのを待てばいい。つまり」

一気にしゃべったためか、大きく息を吐いて、肩を落とした。

「キラーの目的は正しい情報を握り潰すことだ。ゲームクリアさせないためにな」

そこまで、言うと、皆静まりかえった。

皆達也を見つめ、口を閉ざしている。

桐原もその一人だった。

だが、桐原は達也の話を聞いて、疑問に思ったことがあった。

それは決定的であり、聞いてはいけないものだった。

だが、ここまで来た以上聞かないわけにはいかなかった。

「それを俺達に話した、理由は?」