マー君(原作)

どうやら、達也はただ巻き込まれただけのようだ。

清美があの謎の黒いページを見つけたようだが、彼女はずっと達也が悪いと攻め立てていたそうだ。

桐原は半ば呆れながら、前を歩くKPSと清美を見つめた。

今五人は一緒に行動をし、どこかへと進んでいた。

これはXの提案で、キラーがいるため一箇所に留まっているのは危険だと判断したためだ。

しかし、誰がキラーかわからないため、この案もあまり意味がないようなものだった。


KPSと清美は女同士とあってか、話が弾んでいるようだが、彼女達の後ろ桐原、X、達也は暗いムードだった。

さっきからここからどうやって脱出するかを話し合っているが、桐原はあまり話に参加していない。

自然と歳の上の者同士が話し合うようになっていた。

それでも、桐原は構わなかった。

今は五人になり、始めの頃に比べれば、かなり気が落ち着いていた。

「では、このゲームにはまだ参加者が?」

「おそらく」