「今は午後の八時二十五だ。ゲームが始まったのが、八時だから、ゲーム終了時間は十時ジャストだ。
残り九十四分、時間はある。あとはいかに早く残りのプレイヤーを集められるかだが」
そう言って、腕時計を下ろした。
しかし、ただ下ろしただけではなく、腕時計を外しだした。
桐原は何をするつもりかと聞こうとしたが、その前にXが外した腕時計をこっちに渡してきた。
「これは君に預けておくよ。まあ、時間を知らせなかったこともある。私を信じてもらうために、大切な時間を君に預けるよ」
「あ、ああ」
桐原はぎこちなく腕時計を右腕につけた。
そして改めて腕時計を見ると、かなり高価なものだとわかった。
その際、Xが嘘をついてないか、時刻も確認した。
時刻は八時二十八分を指したところだった。
銀色の時針が二つ、英数字で時間が刻まれている。
どうやら、Xは嘘をついていないようだ。
そう確信した時、前方から怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら誰かが言い合っているようだ。
「ねぇ、桐原君、あれ」
KPSがようやく口を開き、前方の暗闇を指差した。
桐原もその方向を見て頷き、XとKPSを置いて、声がする方向へ駆け出した。
残り九十四分、時間はある。あとはいかに早く残りのプレイヤーを集められるかだが」
そう言って、腕時計を下ろした。
しかし、ただ下ろしただけではなく、腕時計を外しだした。
桐原は何をするつもりかと聞こうとしたが、その前にXが外した腕時計をこっちに渡してきた。
「これは君に預けておくよ。まあ、時間を知らせなかったこともある。私を信じてもらうために、大切な時間を君に預けるよ」
「あ、ああ」
桐原はぎこちなく腕時計を右腕につけた。
そして改めて腕時計を見ると、かなり高価なものだとわかった。
その際、Xが嘘をついてないか、時刻も確認した。
時刻は八時二十八分を指したところだった。
銀色の時針が二つ、英数字で時間が刻まれている。
どうやら、Xは嘘をついていないようだ。
そう確信した時、前方から怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら誰かが言い合っているようだ。
「ねぇ、桐原君、あれ」
KPSがようやく口を開き、前方の暗闇を指差した。
桐原もその方向を見て頷き、XとKPSを置いて、声がする方向へ駆け出した。


