KPSは丸みを帯びた顔を上げ、桐原を見上げた。
桐原は背が高く、KPSとはかなり背の差があった。
「だ、だって、あなたがキラーさんだったら――」
そこで、桐原が大きく目を開くと、KPSは急に口調を変えて、言い直した。
「も、も、もし、そうだったら名前を知られたくなくて、だから私はサーバー名つまり、HNを言ったの?
わかるでしょ?」
わかんねーよ。
と言ってやりたかったが、KPSが言った言葉に引っかかるものがあったのでまたにっこりと笑い、優しく聞いた。
「わかるよ。でも、なんでHNなんだ? 別にHNでなくても――」
そこまで言いかけた時、はっとあることを思い出した。
自分がここに来る前携帯電話であるサイトにアクセスしていたことを。
鍵公開場というサイトに――。
そしてその直後ここに来たことを。
桐原は背が高く、KPSとはかなり背の差があった。
「だ、だって、あなたがキラーさんだったら――」
そこで、桐原が大きく目を開くと、KPSは急に口調を変えて、言い直した。
「も、も、もし、そうだったら名前を知られたくなくて、だから私はサーバー名つまり、HNを言ったの?
わかるでしょ?」
わかんねーよ。
と言ってやりたかったが、KPSが言った言葉に引っかかるものがあったのでまたにっこりと笑い、優しく聞いた。
「わかるよ。でも、なんでHNなんだ? 別にHNでなくても――」
そこまで言いかけた時、はっとあることを思い出した。
自分がここに来る前携帯電話であるサイトにアクセスしていたことを。
鍵公開場というサイトに――。
そしてその直後ここに来たことを。


