マー君(原作)

行くべきかどうか悩んでいると、突然甲高い耳を裂くような音が空間を包みこんだ。

どうやら拡張マイクによるもののようだ。

すぐに太い声が聞こえてきた。

「皆さん、お目覚めのようですね。僕はこのゲームの審判を勤めさせていただく、そうだね、マー君信者2017番とでもしておきます。

今回は僕が審判をさせていただきますので、よろしく」

その声がとぎれると、一気に周りがざわめいた。

声はそのざわめきを無視して続けた。

「では、これからここに集まっていただいた皆さんにあるゲームをしてもらいます。してもらうゲームは--」

一旦声がとぎれ、場が静り反った所で、審判が言い放った。

「命懸けの鍵探しです!」