これは非公式サイトを巡る中では必ずといっていいほど対面する問題である。

最近ではその鍵を探すベテランがおり、彼らを鍵師、鍵探師と呼んでいる。

ネット上では他にもサイトを荒らすベテラン荒師や人を騙す詐欺師までいる。

探求好きの桐原もまたすぐこの鍵公開場というサイトの虜となり、早速鍵探師になるべく鍵探師の名簿に登録した。

これにはある試験があるため、その試験をクリアしてこそ、鍵探師と認定される。

このサイトには新米鍵探師、鍵探師、上級鍵探師と階級が分かれており、上級にいくに従い、位、探求能力が高い。

更にその上には鍵探師全てをまとめる人物が四人いる。

彼らが副管理人だが、それは表向きであり、実質彼らの探求能力は未知数である。

その上が管理人となるが、詳細は不明である。

そして、桐原が鍵探師に申請した時から、全てが動き出したのだ。

ある日、いつものように鍵公開場で鍵を探そうとページを開くと、いきなりこんなページに飛ばされた。