マー君(原作)

<4>

しばらくすると、今まで黙っていた広美が文字を打ち込んできた。

 
広美> ……恐いですね、その話。でも、どうやったらマー君が出てくるんですか?
 
AI>それ、俺も聞きたい^@^
 
アツシ> 俺も。

 
良一は無意識の内に文字を打ち込んでいた。

皆の要望とあってか、バッハはすぐに文字を打ち込んできた。

 
バッハ> 簡単ですよ。

話によると、マー君のことを馬鹿にしていると、入ってくるみたいなんですよ。

まあ、噂話ですから、どうだかわかりませんが。

これも噂なんですが、マー君は子供であるって説があって、ある子供が顔をはがれ、体をバラバラにされるという惨い事件がありましてね。

それ故、顔を白い仮面で隠しているとか。

話し方も記憶が子供のままで止まっているからとか。

まあ色々な憶測があるんですが、彼は人間が憎いようで、それ故、ネット上で自分を馬鹿にされるのが耐え難いとか。

私が思うにマー君はネット上に存在する架空な人物、怨念の類だと思うんですが。

でも、それだけじゃあない、何かがある気がするんですけどね。

アツシ> 何故、そう思うんですか?
 
バッハ> だって、チャットでマー君を馬鹿にして、それで現れるんだったら、それしかないじゃあないですか。

それに・・・・・・暗証番号なしで無理矢理チャットに入ってきたり、チャットしている人にメール送ったり、できませんよ、そんなこと。