「で?何の用?」
私は、また聞く。
「あれ?あれれ?シラナイ?」
不思議そうに聞いてきた。
「・・・・何のこと?」
「あれ??七不思議、シラナイ?」
また、不思議そうに聞いてきた。
いや、それぐらいは知ってるけど・・・・
「何で今、その話すんの?」
「いや、だって、七不思議を知ってる人は必ず言ってたよ?」
と、いってくる。
「七不思議になにがあるって・・・・」
そこまでいってやっと思い出した。
七不思議。それは、学校のトイレにいるお化けとか、人を怖がらせるための単なる御話。
その中にあった、一つの御話。
『季節外れの転校生』


