男たちは一斉攻撃を繰り出そうとしている。
「女が男に勝てると思ってんのかぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」
「うん!思ってる!チョー思ってる!」
私はニコニコ笑いながら立っているだけ。
「だって、勝手にやられてくれるから!」
私はひとりの男の前にいた。
「うらぁぁぁぁぁぁ!!」
振り下ろされた鉄パイプを避けて、次の男をそいつの所におびき出して、
「はぁぁぁぁ!」
パンチを避けると、
「ガァッ」
最初の男は終わり。
最後の一人になるまで後はひたすらこれを繰り返す。
私が戦うのは始めからひとりかふたりだけ。
こんな相手に暴れてたらただ無駄な体力を使うだけだし。
最後の生き残りがたっていた。
コイツら、次から次へと援軍を呼びやがって。
「あーらら。仲間殴っち待った。ボスとして失格だな。アハハハハハハハハハハハハ」
仲間ぁ思いのねぇサイッッテーなボスだな、コイツ。
「オイ、テメェ、よくも仲間ぁ潰してくれたなぁ」
「あら、先に手を出したのはそちらなのですが
・・・・私は被害者なのですよ?」
お嬢さまっぽく(実際、私お嬢さまなんだけどね!)言ってみた。
「アァ?んだよ。・・・・まぁ、コイツらは皆ただの駒なんだけどなぁ~」
「まぁ!皆様、素敵な方ばかりですのに駒田なんて・・・・勿論、あなた様も・・・・」
「ッッ!はぁ?!な、何言ってるんだよ!」
彼の顔が赤く染まった。
「私は本当のことを申し上げただけですわ・・・・
お悩みがあるのでしたら・・・・相談に乗りますわよ?・・・・お力になれるかわかりませんが・・・・」
ちらっとお父様の方をみると、お父様は引き返していった。
「・・・・それじゃあ・・・・聞いてくれるか?」
「えぇ。何時間でもお聞きいたしますわ」


