「・・・・闇斗、そろそろ時間だよ!早く人形の中に入れるよ!」

そういってヒラヒラとカードを振った。

カードには、『う』の文字と

「そうだね。祐也さん。ネガイは叶ったからいいよね?」

白雨の絵が書いてあった。

「・・・・なぁ、二つだけ聞かせてくれ」

「な~に?早くね?」

ニコニコ笑いながら振り返った。

「一つ目、そのカードは?」

「・・・・ん~。教えなきゃダメ?」

ニコニコ笑う。

「・・・・ま、いーけど。他言無用だよ?」

「・・・・わかってる」

「それなら!特別に教えてあげる。このカードは、ゲームに勝った人に贈られる、いわば景品だよ。それに、このゲームをクリアしたら、ネガイが叶うの!」

「・・・・二つ目、そのゲームってなに?」

「・・・・『幽霊召喚ゲーム』だよ!・・・・もう、いいよね?」

「・・・・あぁ・・・・ありがとな」

「・・・・君は、あまり悲しまないんだね。不思議だな~」

「・・・・あ?何のことだ?」

「・・・・・・・・あ、そっかぁ・・・・早いなぁ~。バイバイ。祐也」

二人は窓から出て行った。

「・・・・なんか、忘れてるような・・・・なんだ?」

まぁ、いっか、別に。







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   二人目 狐崎白雨のネガイ [完]