山川美里は、
「え?なんで?」
わからないという顔をした。
「親友ちゃんになれるんだよ?なりたくないの
?おかしいよ。」
「は?おかしくないし」
山川美里から笑顔が消え去った。
「狂ってる。クレイジーだよ!なんで?大切
な親友ちゃんになりたいって思わないの?」
わたしはキッパリと否定する。
「狂ってるのはあなた。私は、なりたいって思ったことはない」
すると、山川美里は、ブツブツ、独り言を言い出した。
「・・・・だめだ。ダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダダメダァァ
ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!闇斗ガ闇斗ガァァァァァァァァァァァァァ!!」
いきなり叫んだ。・・・・な、に?
「・・・・はっ、いっけなーい!理性、失うところだった~!」
さっきの獣みたいな様子は一瞬で消え去った。
「・・・もう、終わり。あー。時間くいすぎたー
。・・・・バイバイ。人形『杉谷由希』ちゃん」
あぁ・・・・もう、終わりなんだ・・・・。・・・・結局、
人形は人形か・・・・。ごめん・・・・優香。仇、取れなかったよ。
『・・・・・・・・アリガトウ・・・・・・・・』
どこからか声が聞こえた。
そして、わたしは『永井優香』になった。
「あはははは・・・・哀れだな・・・・」
目からナニカがこぼれた。
『・・・・サヨウナラ・・・・』
あの子の、最後の言葉。
「・・・・あれ?・・・・」
あの子って誰だったっけ?
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一人目 永井優香 [完]