その手は、
バチィィィッ
なにかに打ち落とされた。
「なっ・・・・チィッ!何故邪魔をする!」
「・・・・美里に触るな」
闇の中から人がやってきた。
「・・・・闇斗・・・・キサマァ。オマエ、なんで!なんでこんな事を!」
「・・・・闇斗・・・・なの?」
「美里・・・・大丈夫?」
闇斗が私の隣で心配そうに話しかけてきた。
「うん・・・・うん!大丈夫だよ!」
私は精一杯の笑顔を見せたつもりだ。
「闇斗・・・・もう少しで・・・・あたし達、外にでられるのに!そしたら、あたし達、結ばれるのにッ!何故!?」
え?どうゆう事?結ばれる?
「闇斗・・・・どうゆう事?」
「ユウイ・・・・オマエ、僕達が付き合ってるとでもいいたいのか?」
「当たり前よ!それなのに・・・・どうしてこの子に!そんな子にッ!」
「・・・・なに言ってんだ?僕達は他人同士なの。
意味わかんねぇ」
「・・・・もういいよ・・・・もういいもんッ!つまんない!ばーか!出してあげないもんねッ!あっかんべー!」
パキパキパキッ
黒い欠片がユウイに張り付いて、
「バイバイッ!」
パキィィィン
弾け飛んだ。
「あー。行っちゃったね」
「そうだね。・・・・何だろ・・・・闇斗といるからかな・・・・全然怖くないんだ」
「奇遇だね。僕もなんだ」
二人で笑った。


