「御馳走様でした!あ~、満腹満腹!」
満足げに楓がいった。
「あ、お兄ちゃん、話ってさ・・・・私の事・・・・だよね」
「あ、あぁ・・・・なんで・・・・」
「う~ん。私かぁ~。・・・・お兄ちゃんは私の事どれくらい知ってる?」
「え?」
「お兄ちゃんが知ってる・・・・私との思い出
・・・・アレ、全部嘘。・・・・お兄ちゃんに妹はいない。・・・・私は・・・・お兄ちゃんのネガイを叶えたいって思いを無理矢理引き出させるために・・・・
送られてきた・・・・ただの人形・・・・だよ?」
「・・・・そうか・・・・」
「・・・・あんまり驚かないんだね」
「・・・・薄々・・・・気が付いてた・・・・妹がいない事
・・・・」
「・・・・お兄ちゃん・・・・ごめんなさい・・・・お兄ちゃんを・・・・ゲームオーバーにしちゃって・・・・
ホントにごめんなさい」
ガクンと楓がうなだれてしばらくすると、目に光りがない楓が出てきた。
『柊結翔さんがゲームオーバーとなりました。
最後の文字は山川美里さんのものとなります』
機械みたいな・・・・無機質な声。
『お疲れ様でした。・・・・サヨウナラ』
あぁ・・・・死ぬのか・・・・。
噂の『幽霊召還ゲーム』
まさか自分が駒だったなんて・・・・。
ザシュ・・・・。
いたくない
こわくない
ただ、おわっただけ
たのしかったよ
ちょっとだけ・・・・ね


